和歌山桜の旅〜2004年3月31日
 夢の三連休は自由気ままで最高でした。一日目は醍醐でお花見をし、二日目は一日中雨でしたので、ゴロ寝。そして三日目は和歌山へお花見と我ながら気分の良い休日プランでした。そして今回の旅行は和歌山城です。
 ところで何故和歌山なのかと申しますと、MYブームが大河の『八代将軍吉宗』だからです。『吉宗』のビデオを観ているうちに「紀州に行きたい!!」と叫ぶようになり、久しぶりということも手伝って和歌山行きが決定いたしました。
 当初は紀州東照宮と和歌山城と考えていたのですが、時間的に東照宮は無理になってしまいました。それでは、とJR和歌山駅からのんびりと和歌山ラーメンを探しながら(結局良い店が見つからなかったのですが^^;)20分ほど歩き、和歌山城へと向いました。道はいたって簡単。けやき大通りという道をひたすら歩くだけです。某漫画の水をかぶるとブタになるキャラクターでない限りは道には迷わないほどわかりやすいです。
紀州藩国家老・三浦家屋敷跡
 和歌山城の近くのバス亭(郵便局と向かいのバス亭)には紀州藩家老・三浦家の屋敷跡の碑があります。字が削れ、見えませんが、横の説明でそのことがわかります。三浦家は代々の紀州国家老です。ここまでくれば和歌山城の大手門が目に入ります。
今回一番気に入った和歌山城外観
 大手門に着いてお城に入ろうかと考えましたが、時間はたっぷりあります。またお花見用のつまみも欲しい―そう考え、お城を一周することにいたしました。以前和歌山城の近くにローソンがあったのを覚えていたからです。
 コンビニを求め、一周しましたが、お城は本当に色んな角度で様々な顔を見せます。中でもお気に入りなのが上記の画像です。天守閣・石垣・堀のバランスが絶妙で、思わず絵を描きたくなる衝動が生まれました。
博物館前にある徳川吉宗像
 更に回りますとやはりありました。徳川吉宗の像があります。思えば吉宗という人物は傑物だなと思います。体制は一度固まってしまいますと、色んなしがらみが出て、改革は容易なことではありません。戦乱なき改革を成功させることは本当に至難の業です。吉宗の享保の改革は確かに全てが成功、というわけではありません。しかし多くの政治改革が失敗している中である程度の成功を収めたということは評価に値すると思います。思わず吉宗のような人物が現代の政治に取り組んでもらえれば、と思ってしまいます。
 と吉宗に想いを馳せながら、一周したものの、ついにローソンは見つけられませんでした。仕方がなく、和歌川付近のコンビニでつまみを調達し、一路和歌山城へと向いました。
和歌山城大手門
 和歌山城大手門です。この日は晴天かつ気温も穏やかで、桜もほぼ満開ということもあり、多くの花見客で賑わっていました。和歌山城へ来るのは四度目ですが、大手門を入る時は何故か胸の高鳴りを覚えます。ちなみにここで『吉宗』の撮影がされていました。
和歌山城天守閣
 桜を観賞しながら、ゆっくりと天守閣へと向いました。しかしどうしたことか以前来た記憶が残っていないのです。「あれ? こんな所あったけ??」と首を傾げることも一度や二度ではありませんでした。ううん、我ながら記憶力のなさにがっかりしましたが、さすがに天守閣付近では思い出しました。ただ登りきってわかったのですが、前回とは反対方向から天守閣へ向ったため、記憶と一致しなかったとわかりました。道理で記憶にないな、と合点がゆき、安堵しつつ懐かしの天守閣へと足を踏み入れました。
桜満開!
 和歌山城天守閣は復興されたものですが、外見は昔のままで気に入っています。内部は紀州藩に伝わる甲冑や装束、資料が豊富です。特に甲冑は忍者具足など珍しいものもあり、必見です。そんな甲冑を見ていますとつい我を忘れそうになってしまいましたが、何とか平常心を保ちながら過ごすことが出来ました(怪しいものですが^^;)また甲冑を見る時は「今度手作り甲冑を作る時の参考になる」という思いもありました。ううん、どんどん一般人と違う感覚になっています。あと装束を見る目も厳しくなってしまいました。「紀州公直衣」と表示された装束があったのですが、どう見ても直垂でした。直衣と直垂はどう見ても間違えることのない異種の装束ですので、間違えるはずはないのですが・・・^^;
輝く和歌浦
 さてそんなマニアックな目で和歌山城天守閣を見学し、最上階へ登りました。すると天守閣最上階から見る風景は最高でした。画像は和歌浦方面のものですが、思わず地球―いえ日本に生まれて良かったと思うほど感動いたしました。太陽光に照らされた和歌浦はそんな黄金や宝玉も適わない、そんな最高の美しさがありました。
絵を描いていた徳川光貞役の大滝さんを思い出します^^
「阿呆!そちは徳川光貞の四男じゃ」
 天守閣を降りまして、最後に向ったのは紅葉渓庭園です。前回は有料でしたが、なぜかこの日は無料でした。ちなみにこの庭園でも『吉宗』の撮影がされていました。一度殿様衣装を着て大滝秀治さんの真似をしてみたいな、と密かに妄想をする一海でした^^;
 とこのようにのんびりと一日を過ごし、和歌山を発ちました。また数年後に和歌山へは遊びに行きたいですね^^
前ページへ戻る